賃貸物件を探す際、人気条件としてよく耳にする「角部屋」という言葉。
では、「中部屋」という言葉をご存じでしょうか?
「中部屋」とは、角部屋と違い、両サイドを部屋に挟まれている部屋のことをいいます。
ここでは、中部屋と角部屋の家賃の違いや、中部屋での効率的な換気方法について、そして湿気の原因と対策についてもご紹介していきます。
賃貸物件の中部屋と角部屋で家賃はどう違う?
一般的に、中部屋の家賃は、角部屋よりも安く設定されているケースが多いです。
その理由の一つとしては、角部屋は日当たりや風通しの良さで中部屋よりも優れているとされているから。
また、全体の戸数に対し角部屋の数は限られており、希少性や特別感があることも、中部屋より角部屋の家賃が高くなる理由としてあげられます。
賃貸物件の中部屋で効率的に換気をおこなう方法とは
角部屋に比べると換気がしづらいとされる中部屋ですが、工夫次第で効率よく換気することが可能です。
基本的に1日に2回は換気の時間を設けるようにしましょう。
ポイントとしては、空気の「入り口」と「出口」を確保すること。
理想はベランダと玄関の2個所を開けて風の通り道を作ることですが、防犯的にも玄関を開けっぱなしにしておくことに抵抗がある方もいますよね。
その場合は、ベランダの窓の両サイドを少し開けておくようにしましょう。
玄関を開けておく場合にも、全開にするのではなく10センチほど開けておけば問題ありません。
換気中は換気扇やサーキュレーターを併用するとさらに効果的です。
また、可能であれば換気をおこなう時間帯にも注意しましょう。
夏場であれば比較的涼しい午前中や夕方以降、冬場であれば気温が上昇する日中に換気をすることで、室内の気温への影響を少し和らげることができますよ。
賃貸物件の中部屋に湿気が多い原因とその対策
換気をおこたると室内に湿気がたまり、カビや結露が発生してしまいます。
賃貸物件の場合は、湿気対策をせずにカビなどを放置すると退去時に修繕費を請求される可能性も。
また、近年のマンションは気密性が高く、換気をしていても湿気を逃がしにくいという特徴があります。
さらに、湿気を吸収してくれる木造の家と違い、マンションの多くは調湿性の低いコンクリート構造になっていることも湿気がたまりやすい原因といえるでしょう。
換気以外の湿気対策としては、結露が付いた窓はすぐに拭きとることや、風が抜けにくいクローゼットはサーキュレーターで風を送りこんだり、定期的に開放すること。
壁際は外気温差で湿気がたまりやすいので、家具を置く際は少し隙間をあけるようにしましょう。
エアコンの除湿機能や、市販されている乾燥剤なども適宜活用してください。
カビの生えやすい浴室は、入浴後に冷水のシャワーで室温を下げ、壁の水滴を拭き取っておくと効果的ですよ。