不動産を購入するときに、名義をどうするか悩む人は多いでしょう。
両親や夫婦で共同名義にする場合と個人名義にする場合では、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
不動産の購入を検討されている方に向けて、共同名義で不動産を購入するメリット・デメリットついて解説していきます。
共同名義で不動産を購入する方法とは?
不動産購入時に、登記する名義人が複数人いることを共同名義と言います。
買うときに1人ではなく、名義人全員でお金を出し合っていることが多いでしょう。
出資人数が多いことから、予算の増額などが見込めます。
ローンは5割ずつの半額でなくても、夫8割、妻2割など割合の決め方は自由です。
共同名義で不動産を購入するメリットとは?
メリットは、相続税などの節税対策、住宅ローンの控除をダブルで受けられる、予算アップが挙げられます。
相続税などの節税対策
夫婦で名義人になった場合、片方が亡くなったときに相手の持ち分のみ課税対象になります。
たとえば持ち分を5割ずつにしていた場合、相続時の課税対象は評価額の5割になります。
住宅ローンの控除をダブルで受けられる
住宅ローン控除は、物件に対してではなく住宅ローンごとに控除が受けられます。
つまり夫婦それぞれで住宅ローンを組むことで、ダブルで控除を受けられるのです。
1人で住宅ローンを組むよりも、控除額は大きくなるでしょう。
予算アップ
夫は4,000万円の住宅ローンしか組めないが、妻が3,000万円の住宅ローンを組めるとなれば、物件を探す予算は7,000万円まで上がります。
共同名義で不動産を購入するデメリットとは?
デメリットは、離婚時などの売却が難しい、相続によって名義人が増える可能性がある点でしょう。
離婚時などの売却が難しい
名義人が複数人いる場合は、売却時に全員からの証人と押印が必要です。
また、不動産は離婚時の財産分与に入ることからトラブルの元になりやすい部分でしょう。
売却の拒否によるトラブルや、単独名義への変更による住宅ローンの負担増加などが挙げられます。
相続によって名義人が増える可能性がある
どちらか1人が亡くなった場合、相続人が複数人いることで名義人が増えていく可能性があります。
相続放棄しない限りは名義人になる可能性があり、名義人が増えることで今後の売却などが難しくなっていきます。