賃貸物件を探すとき、間取りや周辺環境などは注目されがちな条件ですが、建物の構造まで意識するとより快適な生活が実現できます。
そこで今回は、賃貸物件の構造の一つである鉄骨造の特徴についてフォーカスします。
耐震性・防音性・断熱性の面から深掘りするので、賃貸物件への居住を検討中の方は、今後の参考にしてみてくださいね。
賃貸物件における構造の特徴①鉄骨造の耐震性
鉄骨造は、部材に鉄骨を使用した構造で、鉄骨の厚みによって軽量鉄骨造と重量鉄骨造に分けられます。
ただし、重量鉄骨造は工場や体育館などの大きな建物で利用されることが多い構造で、賃貸においては軽量鉄骨造が主流です。
まずは、軽量鉄骨造の耐震性からみていきましょう。
賃貸物件でよく採用されている構造の木造と比べて、軽量鉄骨造は耐震性が高いのが特徴です。
地震の揺れは感じやすいものの重量があり、粘り強さや剛性を備えているため、倒壊のリスクは低いでしょう。
そのため、想定外の災害にも必要以上に不安にならずに、安心して暮らすことが可能です。
賃貸物件における構造の特徴②鉄骨造の防音性
続いて、賃貸物件における鉄骨造の防音性についてご紹介します。
結論からいうと、鉄骨造の防音性は木造と比べても大差がありません。
耐震性には優れていますが、防音性については以下のような対策が必要です。
●築浅の物件を選択する
●1階の角部屋を選択する
●厚めのカーペットを敷く
●防音カーテンを使用する
●壁際に背の高い家具を配置する
築浅物件には最新の技術が施されており、防音性能が上がっていますし、1階の角部屋は隣接する部屋が少ないため騒音に悩まされにくいでしょう。
これらの条件で探すことが難しい場合は、防音グッズなどを利用して、室内で対策することをおすすめします。
賃貸物件における構造の特徴③鉄骨造の断熱性
最後に、賃貸物件における鉄骨造の断熱性についてみていきましょう。
鉄骨造は断熱性がそれほど高くはありません。
夏は暑く、冬は寒いため、注意が必要です。
とはいえ、冷暖房を利用すれば、室内では快適に過ごせるでしょう。
寒気は下から伝わりやすいため、寒さが苦手な方は2階以上を選択することをおすすめします。
逆に暖気は上から伝わりやすいので、暑さが苦手な方は下階のほうがよいでしょう。
ただし、断熱性も防音性と同じく使用している部材や技術によって性能に差があるため、新築や築浅の物件を探すのもよいかもしれません。